東京のスポーツ整体治療院【神楽坂整体たいむ】

投薬開始~14日目

投薬1日目【2021.12.13】黒猫闘病記

昨日の夜、病院の先生からお電話をいただき「確定診断は出ていませんが、明日から治療を始めてみませんか?」という提案がありました。
その提案を受け、今日からいよいよシシのFIP治療が始まります。
そして、私は「これでシシは助かる」「楽にしてあげられる」と思っていました。
しかし、今日は朝から本当に大変でした。

ここ数日、シシは胸水がたまることで呼吸が苦しくなり、見ているのがツライ状況でした。
それが、今朝もそうなってしまったのです。

ふと目が覚めてシシを見ると、苦しそうに呼吸をして体勢が落ち着かない様子でした。
昨日、掛かりつけの動物病院でシシの胸水を抜いてもらい(80ml)、一時的にですが完全に胸水が抜けた状態になりました。
しかし、もうシシが苦しくなるくらいまで溜まってきてしまったようなのです。

早い。。

現在の時間は朝の4時。
昨日のように片方の肺に中途半端に残っていたのなら仕方がありません。
しかし、昨日の処置ではしっかりと抜き切ることができています。
それは私が直接見て確認しました。
それなのに、もう苦しくなるくらいまで溜まってきてしまったなんて。。
「早すぎる」そう愚痴りたい気持ちがなかったわけではありません。
しかし、愚痴ってシシが楽になるわけではありません。
私は覚悟を決めました。

「よし、やるか」
シシは今日から治療を受けることができます。
治療さえ始まればきっと楽になる、こんなに苦しい思いはしなくてすむようになる…そう考えて「今日で最後だ」と自らを鼓舞しました。
今やるべきことはもうわかっています。
先日同様、シシのアゴを支えてあげるのです。
そう考えて私が手を出すと、シシも「待っていたよ」と言わんばかりにスッとアゴを乗せてきます。
そして、アゴを乗せて首を少し伸ばしてあげると徐々に体の力が抜けていくのがわかりました。
「うん、やっぱり今日もこれでいける」そう確信しました。

しかし、やはりどう頑張っても30分ほどで私かシシのどちらかがジッとしていられなくなります。
その度に一度体勢を変えるのですが、すると、シシはまた呼吸が苦しくなっていきます。
そして、またアゴを支えて体勢が落ち着くとしばらくは落ち着くのです。
こんなことを朝の4時から行い、夜明けと病院の開院時間を待ちました。
約5時間、正直これはなかなかハードでした。
しかし、そのかいもあって無事、シシを病院に連れて行くことができたのです。

病院に到着して「やった、これでもう大丈夫だ!」とホッとしたのをつい先程の事のように覚えています。
病院で先生から治療についての話を伺い、シシを託して一度帰宅します。
「注射だけなのに連れて帰れないの?」と思うかもしれませんが、まれに変わった副反応を起こす子もいるそうなのです。
今までで1例だけだったそうですが「念のため初回は観察させてほしい」とのことでした。
ごもっともです。
また、シシの場合は胸水が溜まっているので、これも抜く必要があります。
そのための時間も必要ということだと思います。
シシ、頑張っておくれよ。。



夕方。
幸か不幸か今日は遅い時間帯に予約が入っていませんでした。
そのため、患者さんの施術が終わったらすぐに片付けてお迎えに行くことにしたのです。
電話で確認したところ「17時30分くらいにお越しください」とのこと。
ちょうどいいタイミングでした。

病院で待つこと数分、看護師さんがシシを連れてきてくれて、簡単な状態説明をしてくれます。
どうやら特に問題はなかったようです。
一先ずはホッとしました。
今日のところはもうやることがないので、お会計をして帰りました。

病院を後に、私は1分でも1秒でも早く家に連れて帰ってあげたくて、急いで帰りました。
この日の夕方、新宿区で猫の入ったキャリーバッグを片手に猛烈な勢いで歩いている人を見た…という人はいますか?
おそらく、その怪しい人物は私です(笑)

さて、無事に帰宅しました。
シシは病院から帰るとまず爪研ぎをします。
この日もキャリーバッグから出るなり爪とぎに直行し、バリバリやっています。
心なしか、少し元気になっているように見えました。
そう思いたかっただけでしょうか?

爪を研ぎ、ちゅーるを食べ、水を飲み、その後は一頻りウロウロと歩き回っていました。
特に苦しそうな様子はありません。
ニャルソック…というほどではないかもしれませんが、部屋の中を歩きまわっています。
実はシシ、胸水がたまるようになってからはあまり不要な移動はしなくなっていたのです。
それこそ、トイレだったり、寝床を変えたいという理由で最低限歩く程度でした。
それなのに、今日は無駄に歩きまわっているのです。

…もしかして、お薬が凄く効いているのでは。。

爪とぎとお水

その後、さらにお気に入りのフリースをフミフミし始めました。

12月13日フミフミ動画のサムネ

動画自体は短いですが、けっこう長い時間フミフミしていました。

しばらくして、今度はPC作業中の私の膝で眠り始めました。
いい意味で安らかです。
シシは胸水に肺が圧迫されていて、安静にしていても苦しい状態が続いていました。
病院で抜いてもらっても、また夜にはたまってきます。
そのため、夜はほとんど眠れずに苦しそうにしていました。
それが、こんなにスヤスヤと寝ているなんて。。
今日の病院の処置が10時くらいとのことだったので、もう10時間近く経っています。
呼吸数もだいたい80回/分、多いですが今までよりずっと少ないです。

これは…本当にお薬が効いているのでは?

飼い主としては期待が膨らみます。
なにより、久しぶりの落ち着いた寝姿です。
どれほどこの姿が見たかったことか。。

その後もシシの状態は安定していました。
正直、こんなに早く効果が実感できるとは思っていませんでした。
「たった一本でこんなに違うの?」と改めて凄い薬だと驚かされています。
呼吸数はまだ多いですが、胸膜炎がたった一本の注射で消え去るわけではないでしょうし、胸水の圧迫で縮んでしまった肺もそう簡単には戻りません。
時間をかけて、少しずつ回復してくれるのを見守ります。
シシ、今日はゆっくり眠れるといいね。

私の膝の上で寝るシシ

12月13日のシシの呼吸の様子を紹介したYouTubeページへのリンクです

手を差し出すとアゴ乗せしてくる猫
ヤセ方がヒドイ。。
病院の前に出すもの出します
12月13日の診療明細

投薬2日目【2021.12.14】黒猫闘病記

治療を始めて最初の夜を過ごしました。
胸水を抜いてもらっていたとはいえ、シシは今までにないほど落ち着いて寝てくれました。
実はこれまでも夜な夜な起きてはシシの状態を見てきたのですが、今日は呼吸に怖さを感じなくなっていました。
「これは…本当にお薬が効いている」そう実感がこみ上げてきます。

シシが思いのほか落ち着いていたので、安心して朝の時間を過ごすことができました。
そして、今日もそろそろ2回目の注射を受けにいきます。

治療初日から一夜明けたシシ

病院では昨夜からの状況を聞かれ、落ち着いていることを報告しました。
「ちゃんと効果が出ているみたいで良かった」と先生。
そして「では、本日も注射をしていきますね」ということでシシを託します。

数分後

「お待たせしました~」と看護師さんがシシを連れてきてくれました。
私は思わず「えっ、もう終わったんですか!?」と聞いてしまいました(笑)
本当にそれくらい早かったんです。
それもそのはず、今日は院長先生が処置をしてくれたそうなのです。
しかも、サービス(?)で胸水の画像診断はタダにしてくれました。
「今日は水を抜くほどたまっていませんでした」
と「胸水がたまる速度もゆっくりになってきているのかもしれない」という内容の説明を受けます。
たった一本の注射で胸水まで!?
私は「おぉ、このお薬、本当に凄いんだ!」と感動していました。

しかし、それと同時に「薬さえ続けていれば治る」という甘い考えが顔を出し始めていました。
実はシシ、今はちゅーるしか食べることができなくなっていましたが、呼吸が厳しくなってくるとちゅーるを食べた直後に苦しそうな素振りを見せていたのです。
そのため、薬さえ続けていれば治るなら「今は苦しいのに無理に食べさせなくてもいいんじゃないか」と考えて積極的に食べさせるという行動を控えることにしてしまったのです。

これは完全に裏目でした。
なぜなら、少しでも食べてカロリーを摂取しなくては体力がなくなっていき、二次感染や合併症などを引き起こす可能性があるからです。
そして、そうなるとFIPとのダブルパンチでかなり危ないそうです。
しかし、私の頭にはもうFIPのことしかありませんでした。
そして、お薬のあまりの効き目に「FIPは薬で治る」と勝手に思い込んでしまったのです。

夜になって、シシはまた呼吸が荒くなってきていました。
しかし、私は「今日も薬を注射してもらっているから大丈夫」だと思っています。
寝る前に呼吸数を数えてみましたが、84回/分でした。
充分早く、荒いです。
しかし、先日の「100回超の日に比べたら」と楽観的に捉えてしまいました。
また「明日の朝には病院なんだし、大丈夫大丈夫」と、大丈夫な理由を探していました。
本当に甘かったです。
そして、この後、私は大変な思いをすることになるのでした。
12月14日の診療明細書
寝室へ連行中
就寝前にちゅーるはいかが?
うーん…ちょっとツラそうです

投薬3日目【2021.12.15】黒猫闘病記

草木も眠る丑三つ時
「シシ!?どうしたの!?」という声が聞こえてきました。
油断して眠りこけていた私は寝ぼけ眼で「どうしたの?」と聞きました。
すると「シシがなんか苦しそう」というのです。

 !!?

慌ててシシを見てみると…確かに苦しそうでした。
楽な姿勢がないようでグルングルンと寝返りをうったり、急に起きて歩き出したり。
「これは…なかなか危ないな。。」
この数日の経験で、これが胸水による呼吸困難だということはすぐにわかりました。
投薬が始まってから調子が良さそうに見えていただけに、まさかまたこの状態になるとは。。
「油断した」
我が身の愚かさを呪いました。

しかし、こうなってしまったからにはもう仕方がありません。
状況はわかっているのです。
あとはこれ以上の悪化を防ぐためにシシの体を支え、何とか病院の時間まで耐えるだけです。
今の時間は…なんと午前1時。
私とシシの長く厳しい夜が始まりました。

今日までの経験でわかっていた通り、シシはアゴを乗せて首を伸ばしてあげると楽そうです。
「よし、これを維持できれば大丈夫そうだ」そう思えました。
しかし、私もシシも動物です。
いくら楽な姿勢とはいえ長時間の同一姿勢は別の意味でつらくなってきます。
そのため、数分~数十分に一度は体勢を変えなくてはいけません。
そして、体勢を変えればシシはまた苦しくなるので、再びアゴを支え直して…ということを繰り返すことになります。
当然、私は寝ることができません。
「シシの命がかかっている!」という緊張感と、これまでの疲労と睡眠不足から、私は冷静ではありませんでした。
自分自身に「ココを乗り切ることができれば大丈夫だ!」と言い聞かせて必死に耐え、ついに朝日が昇ってきました。
「日の出…ということは6時過ぎたか、もう少しだ」
…と、結局私はこの後、朝9時の病院までこんなことを続けていました。
我ながらよくもったものだと思います。
身を削る想いで頑張ったので、絆が深まったのを感じましたし、シシも今まで以上にベッタリになりました。
それは良かったです。
しかし、後になって冷静に考えてみたら、とっとと救急に連れて行くのが一番でした。
冷静に物事を見ているつもりでしたが、視点が狭すぎました。
これは大きな反省点です。

12月15日の朝のシシ

そうこうしているうちに病院の開院時間が近づいてきました。
病院は9時からです。
シシの予約は10時でしたが「ダメで元々」開院と同時に病院に飛び込んで診察を依頼しました。
「緊急」ということで先に診てくれたのか、思いのほか早く診察してもらうことができ、ホッとしました。
どうやら「薬は効いているが、まだ胸水が止まっていないため苦しくなる」とのことです。
そして、その胸水ですが「抜くには抜けたのですが、片方の肺からはもう抜けませんでした」という報告を受けました。
実は胸膜は針を刺すことで線維化が進み、針が通りにくくなるらしいのです。
そのため、これまでの処置で「一方の胸膜がもう針を通さなくなっている」というのです。
血の気が引きました。。
もし、もう片方の肺から水が抜けなくなったら?
それまでに胸水が止まらなかったら?
そうなったら待つのは「窒息死」か「安楽死」のみです。

そして、悪い報告というのは続くものです。
「体重の減少が酷く体力がなくなってきているため、二次感染の危険が高くなっている」というのです。
シシはもともと猫風邪持ちです。
日和見で悪さをする可能性は高く、実際に目ヤニが出始めていました。
「二次感染を防ぐために抗生剤は確実に飲ませて下さい」
「それから、何でもいいからとにかく食べさせて体力をつけて下さい」
実は、シシは胸水がたまっていたせいで、食べると苦しそうにしていました。
そのため、私たちは「苦しそうだから無理に食べさせるのもどうなのだろう?」と積極的には食べさせていませんでした。
結果的に、これは完全に裏目だったということです。
多少つらかろうが、体力がなかったら治るものも治りません。
「心を鬼にして」という表現が適切かはわかりませんが、とにかく食べられる物をガンガン食べさせることにしました。
この瞬間から数日間、予約の合間に自宅に帰ってちゅーるを食べさせるという強行軍的なスケジュールで仕事をする決意をしました。

シシの半強制給餌生活、スタートです!


12月15日のシシの呼吸の様子を紹介したYouTubeページへのリンクです


12月15日の診療明細書

投薬4日目【2021.12.16】黒猫闘病記

この日も病院で注射をうってもらいました。
昨日は胸水を抜いてもらえたこともあり、シシも元気でした。
それから、私も「とにかく食べられる物を、少量でいいからなるべく頻繁に」と必死で食べてもらう努力をしたのですが、なんと、1日でちゅーるを18本も食べてくれました!

シシくん、食べれるじゃないの。。

とはいえ、ちゅーる以外は大好きだったクリスピーキスをやっとやっとで食べてくれるくらいなので、今は本当にちゅーるに命を繋いでもらっている状況です。
もう「神様・仏様・ちゅーる様」です。

さて、そのちゅーる様ですが、ちゅーるは1本あたり7Kcalなので18本だと126Kcalです。
先生からも「頑張って100Kcalくらいは摂らせてください」と目標値をを教えてもらっていたのですが、一先ずはクリアということになりますね。
ちなみに、ちゅーるにはエナジーチャージ(14Kcal)や総合栄養食(13Kcal)もあるのですが、シシの今の体力では食べることができませんでした。
ニオイも硬さも通常のものより濃い感じがするので、食欲がないとツライのでしょうね。。
しかし、1本7Kcalではなかなかラチがあかないのも事実。
そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのが「子猫用ちゅーる」です。
子猫のご飯は消化しやすく高カロリーなのですが、子猫用ちゅーるも9Kcalとやや高カロリーに作られています。
「なんだ、高カロリーといってもたった2Kcalじゃないか」と思いましたか?
たしかにたったの2Kcalです。
しかし、ちゅーるしか食べることができない今のシシにとって、この2Kcalは大きいです。
一先ずの目標にしている100Kcalを摂るにも、子猫用なら11本で99Kcalとほぼ100Kcalになります。
しかし通常のちゅーるでは14本食べてようやく98Kcalです。
ちゅーるを1日に10本食べてもらうのもなかなか大変ですが、14本となるとかなり大変です。
仕事の合間に帰宅しては1~2本、これをせいぜい2回。
自宅にいる間は事ある毎にちゅーるを差し出してみますし、なんなら寝ている時も1時間毎に目覚ましをかけて起きてはちゅーるを差し出しています。
それでも18本(126Kcal)が限界でした。
目標は越えることができますが、そんなに余裕のある数字ではありません。
しかし、子猫用の9Kcalなら14本で126Kcalになります。
4本分、人に余裕ができるのです。
私たちには仕事や生活があります。
シシが大事であることは間違いありませんが、自分自身も守らなくてはいけません。
そういう状況の時、この2Kcalの差はかなり大きく感じました。

ちなみに、ヨドバシで大量購入した子猫用ちゅーるですが、シシが順調に回復したことで余りに余りました。。
ご利用は計画的に。。

さて、病院でのエコー検査で胸水は「今日はたまっていない」とのご報告を受けました。
一先ずはホッと一安心です。
しかし、シシは状態が悪化して以降、水を抜いてももって1日か2日。
今晩は2日目の夜です。
今晩苦しまずに過ごすことができたら回復している、苦しそうならまだ先は長いという指標になりそうですね。

そういえば、やはりお薬が効いてきているらしく、食べられる物が増えてきました。
ダメ元でお皿にクリスピーキスを出して出勤しているのですが、帰宅時に見たらキレイに食べていました。
クリスピーキスは1袋3gで12Kcal、今のシシにとっては大きな12Kcalです。
結局この日(病院から帰ってきて、翌日病院に行くまで)、例の子猫用ちゅーるとクリスピーキスで合計して160Kcal近く摂ることができました。
やはり確実に良くなってきています。
シシ坊、頑張れ。
12月16日の診療明細書
カロリーは多いけど、まだ食べられない。。
カロリーと食いつきの両立、ステキ♪
隙あらばちゅーるを進呈

投薬5日目【2021.12.17】黒猫闘病記

魔の「水を抜いてから2日目の夜」でしたが、シシは苦しむことなく朝を迎えました。
今までのパターンだと「深夜に苦しみだして、それを私が必死に看護して夜明けを待つ」という感じになるはずでしたが、なんとも穏やかな朝でした。
しみじみと「この薬、本当に凄いな」と思いました。

病院で診察を受け、体重を測ってもらってびっくり。
なんと100g以上増えていたのです。
先生にも「おぉ、急に増えましたね」と言われ、私も嬉しくなって「この24時間で160Kcal近く食べることができたんです」と頑張って食べていることを報告しました。
先生が「それくらい食べられるようになってきたなら良かった」と嬉しそうだったのを覚えています。

この日「念のため」と胸水の具合も診てもらったのですが「水はあるけど、抜ける量ではない」という状況でした。
そして、この胸水の状況と無事にカロリーが摂れていることから「本日から内服に切り替えましょう」ということになったのです。

一度整理します。
こちらの病院にお世話になる時、シシは胸水がたまって窒息気味でした。
検査の結果を待つ間にも症状が進行し「もうダメだ」と思ったことは一度や二度ではなかったです。
本当に、虹の橋を渡りかけていたと思いますし、客観的にもそう見えました。
それが、たったの注射4本。
それだけで胸水の滲出が減り、食欲も出てきています。
まだ呼吸は荒いですが、何かが起きそうで「怖い」という印象は受けなくなりました。
たった4本、4日間。
本当に凄いです。

そんなこんなで、本日から内服に切り替えることになりました。
内服初日は先生が実演として飲ませてくれて、私はそれを見学です。
今まではかなり弱っていたので大人しかったですが、シシは元々かなりヤンチャです。
「洋猫の血が入った雑種」と先生も言っており、骨格もまるで「小さなチーター」のようです。
さらに、猫さんの中でも「より体が軟らかい」ようで、もうクネクネです。
ですから、簡単には飲ませてくれません。。
先生ですら「3回目でようやく飲んでくれた」という感じです。
それを見て「シシに内服を続けるなんてできるのだろうか」と不安になりましたが、ここまで良くなっているのを見ると「やるしかない」と気合が入ります。
そこでこの日は「2人で飲ませる方法」を教えてもらい「ご家族で協力して頑張って下さい!」と送り出されました。

帰宅して、その日の夜。
シシが飲むお薬はMUTIANという中国のお薬なのですが、この薬は24時間に一度、毎日欠かさず飲ませ続けることで「常に薬が効いている状態」を維持する必要があります。
これが治療の肝となるらしいのです。
そこで「何時に薬を飲ませるか」という会議を開くことに。
私は「先生は「注射を午前中にうっているから、朝に統一してほしい」といっていた」と伝え、朝の投薬を主張。
私の生活リズムでは朝は比較的時間があり、決まった時間にお薬をあげるという一手間をルーティーンに入れやすいのです。
しかし、パートナーは朝が弱く「朝は無理!」というタイプです。
そこで、私は「先生は」と「先生からの指示ですよ~」というメッセージを込めたのです。
私の都合だと却下されそうですが、先生からの指示なら妥協してくれるだろう…という願いを込めて。
するとパートナーは「そっか、じゃーそうしましょう」とあっさり承諾。
あまりにも呆気なく投薬時間が決まってしまいました。。

いやー、やっぱりお医者さんが言うことの説得力って凄いですね。
そしてシシ坊、君は本当に愛されてるな。
「シシのために必要なら仕方ない、頑張る」って言ってくれてるぞ。
ということで、シシの投薬時間は朝7~8時の間ということに決まりました。

ちなみに、この日シシはヒドイ下痢になりました。
ちゅーるとお水ばかりで水分過多だったのだと思います。
整腸剤と下痢止めのお薬をいただいたので、これで投薬の練習をしつつ下痢が早く治るように頑張ります!

12月17日の呼吸の様子を紹介したYouTubeページへのリンクです
本日の呼吸の様子はこちらの動画でご覧いただけます。
夜、寝る前くらいの時間帯ですが、なかなかです。。



久しぶりの野鳥の会
下痢にはやっぱりコレ!

投薬6日目(自宅投与初日)【2021.12.18】黒猫闘病記

この日の夜「いざとなったら救急」と覚悟を決めていましたが、思いのほか無事に朝を迎えることができました。
朝の様子を見ても、昨夜よりも落ち着いています。
胸水を抜いてもいないのに少し楽になっている…ということは、やはり状態は良くなってきているということです。
そのはずです。
ええ、そうに違いありません!(笑)

さて、今日から「お薬を自宅で投薬する」という重大なミッションが始まります。
頑張れ、私たち。
そして、頑張れシシ坊。

シシが処方されたMUTIANはカプセルではなく錠剤でした。
カプセルよりは飲ませやすそうで安心しましたが、200㎎はそれなりのボリュームです。
昨日、先生が飲ませてくれているのを見てはいましたが、改めて見ると「これが子猫のノドを通るのか?」と思う大きさです。
しかも、お薬を保護するためにお団子で包むので、その分が加わってより大きくなります。

さて、このお団子「そんなに大きくなるなら使わなければいいじゃないか」と思う人もいると思います。
しかし、これにはとても重要な役割があるのです。
それは「お薬の保護」です。

凄く投薬が上手で腕に自信がある人は必要ないかもしれませんが、多くの飼い主さんにとって愛猫への投薬はかなり難易度の高い作業だと思います。
失敗して「お薬を無駄にしてしまった」という経験をした人は一人や二人ではないでしょう。
この「お薬のロス」を防ぐために使うのが「お団子」です。
錠剤をお団子で包むと、唾液がお薬に直接触れないよう守ってくれます。
お薬は唾液に触れて表面が湿ってくると徐々に溶けだし、崩れてきます。
崩れてしまうと必要量を飲めているのかわからなくなるので、新しいお薬でのリトライが必要です。
そして、FIP治療で使うMUTIANというお薬ですが、これはとても高いお薬です。
1日分で1万円くらいします。
これを「ロスしてリトライ」ということは1万円が無駄になったことと同義です。
私もそうですが、多くの飼い主さんが大金持ちというワケではありません。
経済的な負担を少しでも減らすためにも、お団子でお薬を保護することをオススメします。

加えて、MUTIANはまだ数に限りがあるお薬です。
ロスしてしまうと使用するお薬の量が増え、その分他の猫さんに使えるお薬が減ってしまいます。
つまり、私たち飼い主が一つお薬を無駄にすると、そのために「お薬が足りなくなって救えなくなる命があるかもしれない」ということです。
2021年現在ではまだそのくらいの流通量となっています。
私たち飼い主も肝に銘じ、少しでもお薬をロスしないよう努力と工夫をしていきましょう。


さて、自宅投与初日。
昨日教えてもらった要領でパートナーにシシを押さえてもらって、私が口にお薬を入れます。
しかし、これがまあ上手くいかないのなんの。。
どんなに「上手く入れられた!」と思っても、シシは上手いこと吐き出すんです。
「そこから吐き出すのって飲むより難しくない!?」と思うのですが、しっかり吐き出します。
「いやコレ、本当にどうやったら飲んでくれるの?」正直、お手上げ状態でした。
一度シシを放し、落ち着いてきたのを見計らって抱っこしたのですが、たまたま私の肘にアゴ乗せ状態で、前足が腕の下という体勢になりました。

これは…前足に邪魔されない千載一遇のポジションなのでは?

「ココしかない!」そう思った私は、パートナーに「今やろう!」と声をかけ、抱っこした不思議な体勢での投薬にチャレンジ。
シシもこの体勢での投薬は予想していなかったのでしょう。
また、パートナーが投げ込んだところがたまたまベストな位置だったのでしょう。
ゴクリ。。
シシがアゴ乗せしていた私の腕に、確実に嚥下した感触が伝わってきました。
「いった!飲んだよ!」と歓喜してハイタッチをしたのは言うまでもありません。
シシのことも「凄いね~」「頑張ったね~」とワシャワシャ撫でくりまわしました。
完全にまぐれ当たりでしたが、結果オーライです。
いやー、本当に良かった。

先に200㎎と大きい方の錠剤を飲んでくれたので、あとは100㎎の小さい方です。
こちらは「パートナーの方が入れるのが上手いのでは?」ということから私が押さえることに。
後ろから、肘で腰を、手で胸と前足の付け根を押さえ、少し顔を上向かせます。
逃げようともがくシシを必死に押さえ込み、相方が口を開けて「エイ!」。

 ビギナーズラック万歳

口を閉じ、ノドをさすると「ゴクリ」。
上手いこと飲みこんでくれました。
本日のミッション達成です。
7時15分から始まって、現在8時ちょうど。
本日は45分間の激闘の末、からくも最低限の仕事は果たせました。。
私もパートナーもぐったりです。
「これが、80日か」
しかも、今日は二人掛かりです。
当然、一人でやらなくてはいけない日もあります。
「これは…先が思いやられるな」そう痛感した自宅投与初日でした。

ちなみに、この日は病院で一人用の投薬方法を教えてもらいました。
いつか必ず一人でお薬を投与しなくてはいけない日がくるので、そのためにこれは必須スキルです。
私も必死なので、なりふり構っていられず、先生に「一人用を教えて下さい!」「練習させて下さい!」「練習用にサプリメントなどがあれば出して下さい!」とワガママを言ってしまいました。
そんな私に「大丈夫ですよ」と言いながら親切に対応してくれた先生には感謝です。
そして、結果的にはここで教えてもらえたことが数日後に大きな意味を持ちました。

シシの体調は順調です。
今日はカリカリに挑戦してみたのですが、シシは「仕方ないなぁ」という雰囲気で食べていました(笑)
長いことちゅーるメインで食事をしていたので「ご飯=ちゅーる」という感覚になってしまったのかもしれません。
しかし、食欲が出てきたのであればおやつではなくご飯を食べましょうね、シシくん。
無事に「カリカリを食べることができる」という確認が取れたので、これからはカリカリを中心に元気だったころの食生活に戻していけそうです。
本当に日をまたぐごとに良くなっていく。
凄いお薬です。

ロイヤルカナンからピュリナワンへ
12月18日の診療明細
【MUTIAN】左が200mg、右が100mg
中はこんな感じの錠剤です
お薬を保護するためにお団子で包みます

投薬7日目【2021.12.19】黒猫闘病記

この日も一日のスタートはシシの投薬です。
今日は昨日の反省を活かして、私が押さえてパートナーが投薬します。
現在7時10分、用意…はじめ!

シシを私の足の間に入れて、両肘で腰を押さえて、両手で胸を押さえます。
もうガッチリホールドしてやりました。
そのかいあってか、口にお薬を入れるまではスムーズにいくのですが、やはりとにかく飲み込んでくれません。。
本当に器用に吐き出してきます。
そして、ヨダレがでろーん。
口のまわりを拭いたり、床を拭いたり。
ヨダレが飛んだり垂れたりしたところを掃除するために時間が取られます。
「なんで飲み込んでくれないんだろう?」
この時はその理由が全くわかっていませんでした。

二人掛かりでの投薬を一度諦めて、今度は私が一人で投薬を試みます。
昨日、先生から教えてもらっていた方法でチャレンジです。
そのやり方は以下の通り。
①猫を台に乗せる
②猫の後ろに立つ
③利き手で胸を押さえる
④反対の手の肘と体で猫がバックできないようにガードする
⑤その手で猫の頬骨を掴んで上を向かせる
⑥利き手で薬を持ち、空いている指で猫の下アゴを下げて口を開ける
⑦薬を口の奥の方に押し込む
⑧すかさず口を閉じる
⑨④⑤の手で口が開かないようにつかむ
⑩利き手でノドをさする
⑪シリンジで水を飲ませる
おおよそこのような流れです。
実は昨日の夜、整腸剤で試した時は上手いこと飲み込んでくれました。
ということで、レッツチャレンジです。

一回目…失敗。
二回目…失敗。。
三回目…失敗。。。

ことごとく失敗します。
やはりFIPのお薬は少し大きいので、きっと飲み込みにくいんだと思います。

四回目…失敗。
心が折れてきます。

5回目…失敗。
投薬に失敗し続けると、飼い主は不思議な行動に出るようです。
「シシ坊~、お願いだから飲んで!」
「君が元気になるためにはコレを頑張って飲んでもらわなきゃダメなんだ!」
「シシ坊~、頼むよ~」
そうです。
猫に「お願いだから薬を飲んでください」と頼み込むのです。
もちろん、意味はありません。
それでもやってしまうのですから、もうかなりキてますね(笑)

結局9回目の投薬にも失敗し、完全に心が折れました。
一度シシを開放します。
この時の心は完全に「もうダメだ~orz」という状態です。

12月19日の投薬チャレンジ,失敗動画集を紹介したYouTubeページへのリンクです
8時15分、投薬チャレンジを始めて1時間が経過しました。
未だに一つのお薬も飲めていません。
いよいよヤバいです。
「これでは話にならない」と意を決し、寝室に逃げていたシシに襲い掛かります。
ベッドの上で第3ラウンド開始です。

 カーン

もう本当に時間がないので「可哀そう」とか「シシが辛くないように」なんていう気遣いはありません。
問答無用です。
ガシッと頭を鷲掴みにし、無理矢理上を向かせて、口を開き、中に薬を放り込みます。
これがたまたま上手く入りました!
「水!」
私は利き手で下アゴを、反対の手で頭を押さえて口が開かないように死守。
シシはそこから逃げようと必死で体をよじります。
もうベッドの上でレスリングをやっているような状況です。
そして、何とかパートナーがシリンジで口に水を流し込むことに成功します。

 ゴクリ。。

「やった、飲んだ!飲んでくれた!」
もう歓喜です。
思わずハイタッチです。
1時間を超える激闘の末、ついに1個目のお薬を飲ませることができました。
本当に大変でした。。
しかし、得るものもありました。
実はこのチャレンジで、私は何となくコツをつかみつつあったんです。

2個目、次は小さめのお薬です。
先ほどのチャレンジで感じたコツのようなものを意識して挑戦です。
すると、2回ほど失敗したものの、思いのほかすんなり飲んでくれたのです。
もちろん、小さい方だったということも理由の1つです。
ただ、これは検証する価値がありそうだと感じ、明日への希望を持てたのでした。

8時30分 激闘の末、この日もなんとかミッション達成です。

こんなドタバタ劇だったとしても無事にお薬を飲むことができたので、この日は病院を休みました。
シシも毎日キャリーバッグに入れて電車で連れて行かれていたわけですし、たまには休ませてあげたいです。
そして何より、私自身が少し休みたかった。。
睡眠時間も削って、ご飯も冷凍食品をレンジでチン。
栄養ドリンクのお世話にもなっていたので、流石にキツかったです。
ということで、9時ちょうどに病院に電話を入れ、本日は休ませてもらうことにしました。

シシの体調も良さそうです。
そりゃ、投薬時にあれだけ暴れる元気があるんですからね。。
「その元気があるくらい良くなっている」といえば嬉しいですが、なかなかシンドイです(笑)

それから、この日は少し猫じゃらしで遊ぶこともできました。
本当に、日に日に元気になっていきます。
どうやら下手なりにちゃんとお薬を飲ませることができているようで、安心しました。

猫を猫ベッドでサンド

そういえば、シシの呼吸も正常と言える回数に戻りました。
今朝までは80回/分と多く、浅い呼吸でしたが、夜には45回/分と正常な回数に。
久しぶりにゆったりとした呼吸運動を確認することができて、とても嬉しかったです。
きっと、胸膜炎も治まってきて、胸水が吸収されてきているんでしょうね。
本当に良かったです。




投薬8日目【2021.12.20】黒猫闘病記

この日のシシは、朝から少し元気が良かったです。
私の家にはお手製のキャットポールがあるのですが、なんと、FIPを発症してから初めてシシがこのキャットポールを登ってくれたのです!
体力が落ちているせいで以前のような軽快さはありませんでしたが、凄い進歩です!
徐々に体力をつけて、筋力も取り戻していこうね。

さて、今日もやります。
シシの投薬チャレンジ。
現在の時刻は7時10分、今日こそは上手くやってやりますよ。
昨日の投薬で感じたコツのようなもの、早速実践していきます。

一回目…失敗。
体をよじって逃げられる。

二回目…失敗。。
お薬を入れる時に焦ってしまった。

三回目…成功!
なるほど、この感覚か。

四回目(小さい方)…成功!
やっぱりこの感じでやるとやりやすい!

なんと、昨日までの激闘が嘘のようです。
本日は試行回数4回で終了しました。
所要時間もわずかに10分。
シシもケロッとしています。

何を気をつけたのか、それはまだ秘密です。
たまたまマグレが続いた…ということも考えられるので、明日も試してみてから判断したいですね。
感覚としても理屈としてもキチンと納得できるので、当たらずとも遠からずだとは思います。
ともあれ、10分は格段の進歩です!


昨日、呼吸が安定してきたことについて触れましたが、動画を撮ることができていなかったので、本日のシシで呼吸数を数える動画を撮ってみました。
ご覧いただくとわかるのですが、かなりゆったりと落ち着いた呼吸にっています。

12月20日の呼吸の様子を紹介したYouTubeページへのリンクです
キャットウォーク上からドヤっ
あら、こんな格好も平気になったのね^^

投薬9日目【2021.12.21】黒猫闘病記

昨日の投薬チャレンジでおおよそのコツみたいなものは掴めたと思います。
本日はそれを確認するために、しっかりじっくり挑戦します。

まずシシを台(ちゃぶ台でもコタツでも)に乗せます。
この時、台の上は滑る方が良いです。

次に、立ち位置。
これはシシの横です。

把持するポイントは次の通り。
・右手:胸
・左手指:頬骨
・左手手根部:後頭部

次にシシの姿勢。
顔を上に向かせて、なるべくノドを伸ばすようにする。
ポイントは左手。
これがしっかり極まっていると左手だけで猫の動きを封じることができます。

シシの体が伸びたら、利き手でお薬を持つ。
空いている指で下アゴの前歯を引っかけて口を開きます。
しっかり上を向いていて、ノドが伸びているとパカッと開きます。

落ち着いて口の中にお薬を入れる。
理想は舌の真ん中で奥の方といわれていますが、ズレても指を突っ込んで修正すれば大丈夫です。
左手がしっかり利いていると、指を突っ込んで位置を修正し、さらに奥に押し込む余裕が作れます。

お薬が奥に入り込んだのを視認したら(そのために横についています)利き手で口を閉じる。
そのまま閉じていてあげると、多くの場合「ゴクリ」という嚥下運動を確認できます。

こんな感じで1つずつ確認しながら行って、この日は2回連続で成功しました。
ゆっくり行ったにもかかわらず、なんと5分で投薬終了です。
我ながら数日前の激闘からよくここまで持ってきたものだと感心します。
シシもさほど抵抗することもできず、短時間でお薬が飲めたことでケロッとしていました。
「猫が可哀そう」という気持ちは充分に理解できますが、それでポイントを押さえることができないと猫さんはかえってツライ思いをしてしまいます。
心を鬼にして…ではありませんが、猫さんの負担を少なくするためには飼い主がしっかりしなくてはいけません。
それがよくわかる経験でした。



さて、無事に投薬も済ませることができましたが、今日はまだやることがあります。
そう、今日はシシの通院日なのです。
経過観察と血液検査、それと今後のMUTIANを処方していただきに行きます。
自宅での投与はまだ4回ですが、それでもロスなくなんとかできているので意気揚々と行ってきます!

…と思ったのですが、どうやら本日はいつも診てくれている担当の先生がお休みだったみたいです。
先生も人間、お休みは必要ですもんね。
ということで、今日は他の先生が代わりに診てくれることになりました。
しかし、診察でも採血でもいつもは大人しいシシが今日は大暴れです。。
「元気になったから」といえば聞こえはいいのですが、これは流石に申し訳なかったです。。

そんなこんなで苦戦していると、こちらの動物病院のボス先生が登場。
「あ~、これはもう学習しちゃったみたいだね」
と、看護師さんに「こうやって抱っこするみたいに保定してもらえる?」と指示。
すると、なんと。。
さっきまで暴れに暴れていたシシが、大人しく採血されているではありませんか!
これは凄い。
ボス先生、名医との評判に偽りナシですね。
良いものを拝見しました!

血液検査の結果、貧血も落ち着き、黄疸も減っていました。
一部肝臓の数値が高かったのですが「薬を飲むと高くなる」ということで、現状は仕方がないということです。
なお、FIPのPCR検査は外注なので一週間ほどかかります。
体調も良くなっていて、血液検査の結果でもだいぶ改善がみられたのですから、きっとPCR検査の結果も良くなっていることでしょう。
まだ陰性とはならないとは思いますが、無事に投薬期間を乗り越えた際には【陰性】を勝ち取りたいですね!

YouTubeの猫さんに興味をひかれるシシ


投薬10日目【2021.12.22】黒猫闘病記

今日は記念すべき(?)投薬開始から10日目です。
たったの10日間でシシは見違えるように元気になりました。
まだ以前のような機敏さはありませんが、徐々に遊びもハードになってきています。
この調子なら以前の体力・筋力を回復するのも時間の問題でしょう。
本当に良かったです。

それはそうと、本日も投薬チャレンジの時間です。
昨日はやり方を確認しながらじっくり行って5分でした。
そこで、本日はタイムアタックをしてみようと思います。
お薬をお団子で包んで台にセットしてから、シシが2個とも飲みこむまでです。
証拠…というワケではありませんが、動画を撮影しておきました。
では、用意…スタート!

12月22日の投薬の様子を紹介したYouTubeページへのリンクです

こちらの動画では1分20秒くらいのところで、無事に2錠飲み終わっています。
数日前まで1時間かかっていたのがウソのようですね。
もちろん、この方法が全ての猫ちゃんに有効かはわかりません。
しかし、シシには合っているように感じます。
この感じなら、あと74日間の投薬期間も乗り越えられそうです。
シシ、頑張ろうね。

投薬11日目【2021.12.23】黒猫闘病記

昨日のタイムアタックの結果を受け、これまでの試行と検証の結果、「おそらくこうすると猫さんはお薬を飲んでくれるのではないか」という一つのやり方が見えてきました。
そこで、本日はそれを解説しながら公開しておこうと思います。
同じFIPで投薬に挑戦している飼い主さんはもちろん、猫ニキビでもお薬を飲んだ方が良いケースはあります。
高齢の場合はサプリメントなどが必要になることもあるでしょう。
そのため、これが1つのスキルとして他の飼い主さんの参考・助けになれば思っています。

では、早速いってみましょう。

まず、お薬はお団子で包みましょう。
メディボールでも何でも構いません。
犬用でも問題ないです。
とにかくお団子で包んでおくことで、失敗した時のお薬への被害を抑えることができます。
特にFIPのお薬は高価で貴重です。
無駄にしたくはないですよね。

次に、念のためシリンジに水を少量入れておいてください。
5mlもあれば充分です。
お水がなくても飲みこんでくれますが、念のためです。

この2つを用意したら、猫を乗せる台にそれぞれ置いておきます。
サッと手に取れるよう、利き手の方に置いておきましょう。

ここまでが準備です。
準備が整ったら猫さんを連れてきてくださいね。



投薬セットを整えた台の上に猫さんを乗せます。
猫さんの向きは、利き手向きです。
私の場合は右利きなので、シシも右向きです。
これは、利き手でお薬を入れるからです。
もし「利き手ではない方がお薬を入れやすい」という人がいたら、反対向きでやってくださいね。

猫さんを台の上に乗せたら、利き手の手の平で猫さんの胸(前足の付け根)を押さえて下さい。
だいたいの猫さんは前に逃げようとしますから、その出足を止めるためです。
ちなみに「つかむ」のではなく、そっと「押さえる」だけで充分です。
もし逃げられても気にする必要はありません。
また連れてくればいいんです。
ここまでなら猫さんにも大したストレスにはなりません。
気楽にやりましょう。

投薬のスタートポジション

猫さんの前への進行をある程度押さえることができたら、次は背中を撫でてあげましょう。
利き手(右手)は猫さんの胸を押さえたままです。
ここでしっかり「お座り」をさせて下さい。
背中を撫でつつ、腰を落としていくイメージです。

利き手で胸を押さえた状態で猫さんが座ってくれたら準備完了です。
次からはいよいよ投薬操作です。

右手で胸を押さえたまま、左手の指を顔の前から滑らせて猫さんの頬骨に指を引っかけます。
左手の肘を下げつつ(脇をしめるように)手首で猫さんの後頭部を軽く押し出して下さい。
この体勢だとまだ前足が着くので、バックしようとしたり首をすぼめようとしたり抵抗してきます。
そこで、右手をアゴの下に添えて、両手で猫さんの顔をそっと上に持ち上げます。
上げる高さは「猫さんの前足が浮いて立つくらい」です。
前足が浮くと、猫さんは抵抗できなくなります。

しっかり体を起こしてノドを伸ばすと大人しくなる

このポジションが作れたら、アゴを支えていた右手を離して薬持って下さい。
左手でこの体勢をしっかりキープしていれば猫さんは大人しくしていてくれます。
慌てなくて大丈夫なので、落ち着いて薬を取ってください。
利き手で薬を持ったら、空いている指を使って猫さんの下アゴを下げて口を開きます。
左手がしっかり利いていると猫さんのお口はパカッと大きく開いてくれます。
また、すぐに閉じたりもしません。
なので、落ち着いてお薬をお口の中に入れてあげましょう。

口を開けてお薬を投下

お薬を入れたら、その手の指を使ってお薬を奥に押し入れます。
目標は舌の奥の山を越えることです。
ここさえ越えることができれば、もうほぼ成功したといっても過言ではありません。
左手はそのままキープし、右手で下アゴを閉じます。
そのまま口を閉じて姿勢を維持していると嚥下運動が起こり、飲みこんでくれます。
飲みこみづらそうだと感じたら、シリンジを使って水を流し込んであげると良いです。

シリンジで水を飲ませて薬を流し込む

ポイントとして以下の数点を意識してみて下さい。
①キチンとお座りさせること
②猫さんのことを掴まないこと
③肘と手首で猫さんの後頭部を押し出すこと
④しっかり猫さんのノドを伸ばすこと
⑤前足を浮かせること
⑥薬は猫さんの舌の山を越えるくらいしっかり押し入れること
⑦慌てないこと

シシはまだ3kg以下と子猫の大きさなので、大きい猫さんでも同様にできるかはわかりません。
しかし、おそらくこのポジションは猫さんにとってお薬を飲ませやすい体勢だと思います。
完全に再現できなくてもいいので、参考にして工夫を凝らし、各猫さんに合った方法を掴んでくださいね。
お互い頑張りましょう!


投薬12日目【2021.12.24】黒猫闘病記

今日はクリスマスイブですね。
シシはクリスマスもイブも関係なく、今日もお薬です。
毎朝7~8時の間でお薬チャレンジを行っていますが、ここ数日は随分とスムーズになりました。
本日も準備を含めて5分程度で投薬終了です。
あまりにもスムーズにいっているので
「隠れてどこかに吐き出しているのではないか?」と不安になって探してしまいます。
一応、すみの方など目につかないところも探してみますが、特にお薬は見当たりません。
やっぱりちゃんと飲みこんでくれているみたいです^^
今のところ順調そうです。

この日、シシはかなり遊ぶようになりました。
昨日までは落ちている猫じゃらしやペンギンさんをペシペシする程度でしたが、この日は少し離れた所でお尻をフリフリ。
「これは、もしや」と思い見守っていると…おぉっ!
今までは近くにあるものにジャレる程度だったのが、ついに追いかけるようになった瞬間です!
まだフットワークは重たいですが、ヤンチャ丸が戻ってきています。



シシ「鳥さん、こんにちは♪」
あっ!泥棒猫!(笑)

投薬13日目【2021.12.25】黒猫闘病記

本日はクリスマス。
しかし、シシはいつも通りにお薬から1日が始まります。
といっても、私もシシも(?)もう慣れたものです。
この日も投薬は無事に終了しました。

食欲も旺盛で、食べたいだけ食べさせたら300Kcalを超えるくらい食べてしまいます。汗
いくら何でもそれは食べ過ぎだろう…ということで、250Kcalくらいで済むようにカロリーコントロールです。
ちゅーるしか食べられなかった時のことを思えば嬉しいことなのですが、このままだと別の悩みで頭が痛くなりそうです(笑)

そういば、一応はクリスマスということで、シシにもプレゼントを用意しました。
それは…なんと「ヒートテック毛布(シングル)」です!
シシは猫風邪持ちなので寒い日には体調を崩しやすく、これまでにも何度か発熱して病院に運んできました。
特にお仕事が忙しくて面倒をみることができないでいると、帰宅した際には目ヤニがでろーんと出てきていて本当に酷かったです。
そのため、少しでも温かくお留守番していてもらおうと、猫ベッドの代わりにヒートテックの毛布を購入することにしたのです。
シシも早速フミフミするなど、気に入ってくれた様子でした♪
別に私はユニクロの回し者ではありませんが、ヒートテック毛布、温かくて気持ちいいみたいです。



クリスマスプレゼントはヒートテック毛布
どうやら気に入ってくれたようです♪

投薬14日目【2021.12.26】黒猫闘病記

この日も投薬は順調です。
シシも毎日大変ですが、頑張ってくれています。

さて、この日、私は新年を迎えるにあたって散髪に行ってきました。
本当はもう少し早く行く予定だったのですが、シシの状態が落ち着かず目が離せなかったので見送っていました。
お陰さまで「少しの間なら目を離していても大丈夫」という安心感が出てきたので、行ける時に行ってこようと思い、美容院の予約をしたのでした。
私が好きで見ている猫さんの動画で、飼い主さんが美容院に行ってきたら「シャー」されてしまった…というものがあり「うちのシシは大丈夫だろうか?」と不安な気持ちで髪を切ってもらってきましたが、帰宅した際にシシは熱烈なお出迎えをしてくれました♪
髪を切ってもちゃんと私だと認識してくれたようです(笑)

今日で治療が始まって2週間となりますが、お陰さまでシシの体調は良さそうです。
まだ体力が戻っていないのは仕方がないにしろ、普通にしている分にはとても闘病中の猫さんとは思えないくらい普通です。
胸水が溜まってくるような時には絶対にできなかったこんなポーズも余裕です(笑)

でーんと寝転がるシシ


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