腰椎分離症をまねく
3タイプの「反り腰」
腰椎分離症の原因は「反り腰」です。
これについては明言することができます。
腰椎分離症に関わりの深い反り腰には、大まかに分けて3つのタイプがあり、これらが単独・複合して反り腰を形成しています。
そこで、まずはその3つのタイプが何なのか、紹介します。
TYPE 01
股関節タイプ
股関節の屈筋群が短縮し、骨盤が前に強く引っ張られることで反り腰になるタイプ。
TYPE 02
腹筋タイプ
腹筋が縮んで上半身が前傾し、それを支えるために腰を反らせてしまうタイプ。
TYPE 03
足首タイプ
足首の可動域不足で前重心になり、上半身を起こそうとして反り腰になるタイプ。
特にスポーツを頑張る若い世代に多い要因として、
「腹筋タイプ」について詳しく解説します。
意外と多い「腹筋タイプ」の反り腰
スポーツをやっていたら腹筋を鍛えるシチュエーションは珍しくありません。
では、腹筋のケアはどの程度やっていますか?
実は、腰椎分離症の患者さんで腹筋が弱いという人はあまりいません。スポーツで鍛えているわけですから、当然です。それよりも問題なのは、むしろ「腹筋のケア不足」なのです。
「足」の場合
足に疲れや張りを感じた時には、マッサージやストレッチをしたり、湿布を貼ってケアをするのが一般的です。
「腹筋」は…?
腹筋に疲れや張りを感じていても、ほとんどケアをしたことがないと思います。
(腹筋に疲れや張りを感じること自体マレ)
実は、腹筋は鍛えてはいるけど、ケアが足りていない筋肉の代表格なのです。
こうして腹筋がケアされないままでいると、筋肉が縮んで伸びなくなり、上半身を前に引き下ろす「前傾強制力」という負担として働くようになります。
腹筋の「前傾強制力」に対する反応
上半身が前に倒れそうになったとき、まずは背中の筋肉(脊柱起立筋)が必死に支えてくれます。
しかし、それも時期に限界をむかえます。
すると、骨盤を前傾させることで下部腰椎の椎間関節をロックして、ココで上半身の重さを受け止めるようになるのです。
これが、腹筋のケア不足による
「反り腰」のメカニズムです。
当院のアプローチ:腹筋の整体
(前傾強制力のリセット)
原因が「腹筋の縮み」である以上、いくら腰をマッサージしたり、コルセットで固定して安静にさせたりしても、腰にかかる圧迫負荷は大して変わりません。
やるべきことは非常にシンプルです。
縮みきって上半身を引っ張り続けている腹筋の緊張を、優しく丁寧にほぐす。
これだけです。
この施術によってお腹の「前傾強制力」が軽くなると、極端な話「後ろに倒れそうになる」くらい上半身が起き上がる感覚になります。今まで、それだけ強い前傾負荷を受けていたことを自覚されるでしょう。
この負担が軽くなることで、背中の筋肉や腰の関節で体を支える必要がなくなります。
これによって、腰椎分離症の患者さんの反り腰は、かなりの割合で緩和します。
💡補足:なぜ「受け腰」にならないのか?
腹筋が硬くなると、普通に考えたら骨盤が後傾して「受け腰(丸い腰)」になりやすいように感じます。しかし、腰椎分離症においては、腹筋の硬さは受け腰ではなく、反り腰に繋がります。
その理由は、「若いから」です。
実は腰の椎間関節は若い人ほどしっかり噛み合います。椎間板に厚みがあり、柔軟性も維持されていることから、若い人、特に競技者には腹筋の負担が反り腰に繋がりやすくなっています。
(体が硬くなった壮年期の人は受け腰になります)